厨房機器の中古市場
飲食業界は、ただでさえ入れ替わりの激しい業界です。今の世の中ではなおさらです。しかし、あまり先の見えない現在でも、人間が生きていくために必要なこの業界では、厳しい世の中に合わせて試行錯誤を繰り返しながら、皆が進むべき道を模索しています。ある人は閉店を決断し、ある人はまったく新しい形で業界に参入する…このような状況が顕著になっている今、注目されているのが厨房機器の中古市場です。
厨房機器の処分を考えている方へ
このような世の中なので、現在、店舗の規模縮小や飲食業からの撤退をお考えの方は少なくないと思います。スケルトン物件の場合、今の店舗から出て行く際、内装を解体しなければなりませんが、もしも解体業者や不用品回収業者に厨房機器の処分をまかせようとお考えの場合は、厨房機器の買取を行っている専門業者への売却を検討してみてください。厨房機器は、ご存じのように高価です。新品でそろえようとすると、それだけで100万円などあっという間の厨房機器は、中古の需要がとても多いので、専門業者に買取を依頼したほうが断然お得です。
確かに、解体業者や不用品回収業者に厨房機器の処分を依頼するのはめずらしいことではありません。しかし、条件はあるものの、元々の値段が高い厨房機器は、販路を持っている厨房機器専門の買取業者なら、かなりいい値段で買い取ってくれる場合があります。メーカーに引き取ってもらったり、もしかしたら居抜き物件のためにそのままにしたりするケースもあるかもしれませんが、これらと比較すると、買取サービスを利用したほうがお得なケースが多くなるはずです。
需要の多い厨房機器
厨房機器はそもそも高額なので、ほとんどが買取の対象になります。しかし、そんな厨房機器の中でも、以下のものはとても需要が多いため、高価買取が期待できるでしょう。
・フライヤー
・製氷器
・食洗機
・ガスレンジ
・冷凍冷蔵庫
・真空包装機
・コンベクションオーブン
・券売機
など
これらは中古品の需要が多いので、お持ちの方はぜひ業者に査定を依頼しましょう。
厨房機器をなるべく高く売るコツ
元々の値段が高い厨房機器は、比較的高値で買い取られることも多いのですが、中古品の常で、ただ査定してもらうだけだと、あまりいい値段が付けられないことがあります。ここからは、厨房機器をなるべく高く売却するために押さえておくべきコツをご紹介します。状況により難しい場合もあると思いますが、条件がそろえばそろうほど、高値で買い取ってもらえるとお考えください。
できるだけきれいに
厨房機器は、査定に出す前に入念にクリーニングしましょう。そもそも食べ物を扱うために作られている厨房機器は、ほかの分野のものよりもシビアに考える人が多く、査定士もその点を入念にチェックします。もちろん、キズや汚れがあるからといって買い取ってくれないわけではありませんが、できるだけきれいにすれば、印象も変わるというものです。
まとめて査定に出す
ほとんどの中古品は、単品で査定してもらうよりも、複数そろえて査定してもらったほうが高く買い取ってもらえます。
思い立ったらすぐに査定してもらう
「思い立ったが吉日」というわけではありませんが、厨房機器はなるべく新しいうちに売ったほうが高値になります。古い厨房機器が売れないわけではありませんが、高く買い取られるのは製造から3~5年程度までの製品で、それ以降は時間の経過とともに買取価格が下がっていきます。製造から10年以上経過すると、買取が難しくなる機器もあるようです。
説明書やパーツは必ずとっておく
説明書やパーツなど、購入時に付属していたものはすべてそろえてから査定に出しましょう。買取査定においては、付属品が欠けているとマイナスです。
複数の業者に見積りを依頼する
厨房機器を売却する際も、複数の業者に見積りを依頼することは鉄則です。ただ単にインターネットのクチコミから決めるのではなく、良さそうな業者を少なくとも2~3社程度選んで、すべての業者に見積りを依頼しましょう。複数の業者に見積りを依頼すると、「この機器はだいたいこのぐらいの値段なんだな」という感じで買取価格のレンジが見えてきます。
見積りを比較する際は、業者により査定項目や見積りの書き方がまったく異なるので注意が必要です。査定価格では最も高いのに、手数料などと称して査定価格からマイナスするまぎらわしい業者もあるので注意しましょう。
使えない、動かない厨房機器でも売れる?
こわれてしまって使えない、動かない厨房機器をお持ちの方もいらっしゃると思います。このような厨房機器の売却は可能なのでしょうか?これは状態による…としかいえません。
厨房機器は、だいたい5年で価値が定価の1割ほどまで下落します。10年ほどで減価償却されるイメージです。これが製造から10年以上経つと買い取られない製品が出てくる理由です。
使えない、動かない厨房機器に関しては、修理して販売することで儲けが出るのであれば買い取ってくれます。また、部品取り用として買い取ってくれる場合もあります。しかし、これについても業者が需要を見極める形になるので、確実に買い取ってくれるわけではありません。
買取不可とされてしまった厨房機器はどうする
査定の結果、買取不可とされてしまった厨房機器は、ほかの厨房機器とまとめて査定に出している場合は買取業者が引き取ってくれます。これも実は複数の厨房機器を同時に査定してもらうメリットだといえます。単品で査定に出している場合は、不用品回収業者などに依頼して処分してもらうことになりますが、その場合は当然ながらお金がかかります。大きな厨房機器の場合は、処分にまとまったお金がかかる場合もあります。
「どうしても売りたい」「売れる」とお考えなら、ネットオークションやネットフリマに出品して売却する方法もあります。ただ、売れるかどうかは未知数ですし、写真撮影から梱包、出荷まですべて自力でやらなければならないことは、この方法のデメリットです。
買取業者を選ぶ際に注意すべきポイント
厨房機器は比較的売れやすいとはいえ、どんな買取業者も高く買い取ってくれるわけではありません。厨房機器を専門に買い取っている業者であれば、販路を多く持っている可能性が高いので比較的安心ですが、以下のようなポイントもあわせてチェックしておきましょう。
引き取り運搬や工事ができるか
厨房機器の中には大きな製品も多いので、引き取りの際の運搬ができるかどうか、また移転や閉店の際、スケルトンに原状復帰しなければならない場合は工事の手配が可能かどうかも確認しておきましょう。
買い取れない機器の引き取りができるか
査定に出しても、古かったり、正常に動作しなかったりするために買取を断られてしまう機器が出てしまうことがあります。このような機器も、ほかの買取品とともに引き取りが可能かどうか、あらかじめチェックしておきましょう。
査定費用
出張査定費用がかかるかどうかも必ずチェックしておきましょう。多くの買取業者が出張査定可能エリアを設定していて、そのエリア内であれば査定費用は無料(エリア外は有料)としています。しかし、なかには別途、出張費を設定している業者もあるので注意が必要です。
まとめ
厨房機器を処分する際は、専門の買取業者への売却が、手間が少なく、最もお得です。厨房機器の処分にお悩みの方は、ぜひ買取査定の利用を検討してみてください。